「タイプフェイスデザイン探訪」は、書体デザイナーの今田欣一氏(有限会社今田欣一デザイン室代表取締役/著者プロフィール)による12回シリーズのエッセイです。著作権は今田欣一氏が所有しています。
タイプフェイスデザインに対する今田氏の考え方はもとより、タイプフェイスデザインに関する現在・過去・未来のさまざまな情報が盛り込まれ、書体デザイナーでなくとも興味を持てる内容になっています。
タイプフェイスデザイン探訪 目次
第1集 漢字・かな・英字のいい関係
日本語タイポグラフィの面白さ難しさ/漢字とかなと英字の調和/漢字に対するかなの様相/漢字、かなに対する英字の可能性/新しい関係への模索
第2集 フォントの本当、字体の事態
フォントの本当/日本語のフォント(制作字種)/字体の事態/かなの字種と字体/字種と字体の今後
第3集 約物の時間と空間
約物部門の光と影/使い方の規範/朗読と組版/デザイン(大きさ・太さ・位置)/新しい時代の約物
第4集 「利キ書体」ノスヽメ
タイポグラファの存在/共存する明朝体/書体分類と代替書体/類似と複製もしくは改変/新しい明朝体は可能か
第5集 エレメントじゃ語れない
タイプフェイスと永字八法/筆法のルーツ〜楷書・隷書・篆書に学ぶ/線条〜筆速と筆圧/気脈〜筆法の連結/ひらがなにエレメントなどない
著者プロフィール
今田欣一 Imada Kinichi
1954年岡山県生まれ。1977年九州産業大学芸術学部デザイン学科卒業。1997年東 京都豊島区東池袋にて有限会社今田欣一デザイン室(KIDS Inc.)を設立。2001 年 埼玉県鶴ヶ島市に移転し、現在「欣喜堂」「ほしくずや」ブランドでのフォントデータ制作・販売を展開。また「typeKIDS」プロジェクトにて、活字書体と書物 についての研究及び情報発信を行っている。
題字の書体について
欣喜明朝W3
今田欣一氏が開発した[欣喜雀躍ブランド*]の本文用明朝体。
デジタルの時代が見失っている、日本語の文字が本来持っている伸びやかな線条を強調し、微妙な曲線により手書きの味が醸し出されるような明朝体。
「欣喜明朝W3」、「欣喜ゴシックW3」の和字書体部分と、「欣喜楷書W3」、「欣喜行書W3」、「欣喜隷書W3」の和字書体部分を、それぞれ分離独立させ、制作のコンセプトを統合して[ほしくずやブランド]「ほしくずベーシック」としてリニューアルされた。
現在の「ゆきぐみラージ」に相当する。
*「欣喜雀躍」は商標登録申請中。
著書
- 「タイプフェイス・デザイン事始」B6判 188ページ
- 「タイプフェイス・デザイン漫遊」B6判 202ページ
- 「タイプフェイス・デザイン探訪」B6判 202ページ
タイプフェイス・デザイン…漢字で書くと活字書体設計。
デジタル時代の活字書体についてわかりやすく綴った入門編の「事始」、写植、デジタル書体開発の背景やドラマを記した実践編の「漫遊」、タイプフェイスデザインの現在・過去・未来の情報を盛り込んだ研究編の「探訪」。
いずれも、タイプフェイスデザインの第一線で活躍してきた著者ならではの視点から、わかりやすく書かれています。
※オンデマンド印刷による自費出版物です
著者:今田欣一
発行:欣喜堂
価格:2,100円(消費税込・送料別)