ドキュメントを作成したり、ページネーションを行う際に、もっと多くのフォントを使ってみたいと思う時がありませんか。手持ちのフォントを最大限に活用して楽しくページネーションしてみましょう。そこで、今回はかなフォントの混植をお奨めしたいと思います。かなフォントがあれば、いつも使用しているフォントのかなをチェンジするだけで、もう一つの新しいフォントとして活用できます。また、見出し文字や小見出しなどに変化をつけて注目を引いたり、一味違った本文組に活用するなどの楽しいアイディアが生まれてきます。
準備と方法
- 使いたいかなフォントを入手します
- Adobe IllustratorもしくはAdobe PageMaker、QuarkXPressなどのレイアウトソフトを使用します。
混植する漢字とかなは、同じフォントベンダーのものだとベースラインの調整がほとんど必要ありませんので理想的です。漢字とかなで異なるフォントベンダーのものを使用すると、ベースライン調整が必要になる場合があります。
作成するアプリケーションとしては、Illustratorをお奨めします。その理由は、第一にグラフィック処理が自由に行えること。第二にタイプミキシングが使えることです。Illustratorをお持ちの方は、ぜひタイプミキシング(TypeMixing 3.1.4)を入手してください。これはIllustrator専用のかな漢字混植プラグインフィルタで便利です。タイプミキシングはフォントワークス製品を購入するとCD-ROMに入っています。以前のバージョンをお持ちの方はフォントワークスのサイトからアップデートしてから使ってください。現バージョンのTypeMixing 3.1.4は、より細かな設定が出来るようになっています。詳細は、フォントワークスのWebサイトのサポートの情報にて。
PageMakerでの混植は、「合成フォント」として登録してから利用します。
QuarkXPressでは「フォントセット」コマンドを使います。
また、アドビ システムズのAdobe Type Composerを使用しても混植ができます。Adobe Type Composerではフォントファイルを作成しますのでどのアプリケーションでも利用可能です。ただし、System 8.5Jには未対応(1998.12.25現在)です。詳細は、アドビ システムズのWebサイトのサポート情報で。
以上、ぜひお試しください。